入選作005 将棋世界 平成12年4月号「将棋世界」平成12年(2000)4月号[解説](伊藤果氏) 作者は95年3月号初入選以来の登場です。初形盤面6枚とすっきり構図で好感が持てますが、それだけに守備の"と金"の存在が目立つのは致し方ありません。初手2二角成は同玉、3二飛、2三玉、3四金、同と、同飛成、1二玉以下逃れ。 1一飛が感触のいい好打です。5手目3一飛成~3二龍が滋味な運びで、4三角が消去される収束は美しく、むしろ2四とが、可憐に思えるぐらいです。 [短評](敬称略) 明石顕治「簡素図にして手順も爽やか」 初型の駒数が多いのは好きじゃない。せいぜい7~8枚に抑え、持駒も4枚ぐらいで。例外はあるにせよ、短中編が多くなる所以だ。この図は10分ほどでできたはず。4手目1四玉なら1三飛成がある。収束は美しいと、自分でも思う。どこまで行っても2四とが主役というわけ。 [作意]1一飛 2三玉 2二角成 同玉 3一飛成 2三玉 3二龍 1四玉 1五歩 同玉 1六金 1四玉 2五角成 同と 3四龍 2四と 2五金 まで17手詰 |